鉄道官舎
お隣さんというには離れていたが、畑を挟んで鉄道官舎があった。レンガ造りの長屋で三棟並んでいた。
風呂は共同で離にあり、家族一度に四、五人は入れる広さがあった。
その官舎には、数少ない同級生が住んでおり、よく一緒に風呂に入った覚えがある。
鉄道官舎までの道は、畑の中の細い道だった。勿論、砂利もしかれていないような、草と土の道。
冬には道がなくなったので、畑の真ん中を斜めに横切っていった。
そんな道をはだしで歩いていた記憶がある。
お昼時、はだしで鉄道官舎まで行き、子供のいない家だったが、図々しくも上がりこみ、ラーメンをご馳走になった。
母は、靴があるのに私がいないのでどうしたものかと探していたようだった。
懐かしい鉄道官舎は取り壊され、今はもうない。
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