赤く小さな実が揺れる
葉のない枝に彩を
白い世界に、明りを灯すように
キレンジャクが実をついばみ
ぽたりと赤い実が落ちる
雪化粧した地に
真っ赤な色の実が落ちる
血の雫のように
今宵は誰が血を流す
この赤い実のように
美しいあなた
あなたは目の前にいるのに、私には手が届かない
あなたは微笑んでいるのにその瞳に私は映らない
長い月日をただあなたに会うために
生きた屍のこの身を引きずりながら過ごしてきた
あなたを手に入れるためならば、灰になってもかまわない
ただ、一瞬の抱擁と口付けを私に
私にその微笑を
私をその深い琥珀色の瞳で見つめて