紅い実

 紅い実を食べた

 あの鳥は何処へ行った

 遠い山を越えて 凍る河を越えて

 誰もいない地の果てへ行った

 あの鳥は見たこともない鳥

 見事な蒼い羽に

 何を想って飛んだ

 何を求めて飛んだ

 知らぬ間に逝ってしまった

 あの鳥は何処へ逝った

 私の鳥は


 

雨の雫より、雪の冷たさが、

青空より、茜色の空が、

丁度私の心を映している

感傷に浸るつもりはない

ましてや、後悔などありはしない

あの頃を想い

今の日々を過ごす

ささやかな日常

守るべきものができた時

人は強くなれるのだから

あなたを頼ってばかりはいられない

あなたを想い

私は生きる

そして私の命は引き継がれる


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